第132回POS薬剤研究会
- posyakuzai
- 2024年7月22日
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第132回POS薬剤研究会を2024年7月19日にオンラインにて開催し、病院および薬局薬剤師合わせて30名の方にご参加いただきました。昨年は現地開催としていましたが、本年度は参加の手軽さを重視し、オンラインにて実施しています。その甲斐あって関西方面からもご参加いただきました。また、参加者も企画側もオンラインでのグループワークに慣れ、活発な研修会となりました。ご参加の皆さんありがとうございました。
さて、本年度の研修テーマは、「POSを活用し薬物治療計画を患者と共有することによって、患者と共に治療を進めていく姿勢を学ぶ」です。日ごろから、特に服薬指導において、患者に合わせわかりやすく丁寧な説明を心掛けていると思います。また、薬物治療の最適化のために経過確認や処方提案などの様々な介入を行っていると思います。
先日の研修会では、POSにおける「問題抽出」のプロセスを学びました。グループごとに患者の基礎情報(O情報)を基に患者へのヒアリング内容をディスカッションし、模擬患者への質問等を行いました。各班様々な視点で患者の問題抽出に向けたヒアリング(S情報収集)を活発に行っていました。その後、インスリン注射・血糖測定に関するコンプライアンスの低下が明らかとなり、その要因がどこにあるかをS情報およびO情報を駆使してディスカッションしていただきました。先ずは患者に成功体験をさせるために治療内容を最適化しコンプライアンス向上につなげるといったアイデア、はじめから病識向上によるコンプライアンス向上を目指すといったアイデアなど、様々な意見が出されていました。参加者の皆さんは、患者と共に薬物治療を進めるために、薬物治療計画や薬剤師の介入内容、介入結果を患者と共有することの大切さを実感されたことと思います。特に慢性疾患の治療にとって大切な、「患者自身が主役であることを理解してもらい行動変容を促す」ためには、患者との情報共有がとても大切です。今年度は、そのためにPOSが非常に有用であることを学んでいきます。参加者の皆さんの「患者のために」という熱意や様々な意見に企画側である我々も多くの学びをいただきました。
次回 第133回の研修会では、この患者の問題点を解決するための「初期計画」を作成します。抽出した問題点と解決のための計画を患者と共有し、コンプライアンス向上に向けたディスカッションを行っていきます。今回参加いただいた方々のみならず、多くの方のご参加をお待ちしております。「コンプライアンスの向上」文字にすればシンプルですが、その要因は多種多様です。薬剤師は患者のために何ができるのか。一緒に考えていきましょう。
総合相模更生病院 稲葉健二郎

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